マコモタケと豚トロ肉の炒めもの

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 マコモタケ(茭白/ガーウバッ、あるいは、茭筍/ガーウソン)をご存知ですか。マコモというイネ科の水生植物の根元にできる肥大した茎の部分です。マコモダケ、と呼ばれることもあるようです。薄い緑色の外皮に包まれた内側の白い部分を食用にします。茎の直径は3センチくらい、(市販される際の)長さは20〜30センチ程度でしょうか。野菜売り場に並んだ姿は、遠目に見ると、太った長ネギかセロリのよう。街市(市場)を歩いていて見つけました。

 私にとっては全く未知の食材でしたが、調べてみると、近年、日本でも積極的に栽培が進められている野菜だそう。ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 マコモは東アジア、東南アジアに広く分布しており、中国では古くからマコモタケが食べられていたと言われていますが、身近な野菜として今もよく食べられているのは上海や台湾などで、香港では決して一般的な食材ではありません。レストランで調理されたものを食べたことはあっても、それがどういう形の野菜なのか、知らない香港人も多いようです。

 私もマコモ初心者なので、街市の人にいろいろと教えてもらいました。

 マコモタケは、太すぎず細すぎず、直径が3センチ程度で、根元の切り口が真っ白なものを選ぶこと。収穫して時間が経ったものは、白い部分に黒い斑点が出てきて、味が落ちる。

 4人分なら4、5本が適量。手で皮をむき、根元の固い部分はピーラーで削るとよい。

 上海料理レストランで食べると高価だが、自分で料理すれば経済的。せん切りか薄切りにして、肉と一緒に炒めて食べるのが一番簡単かつおいしい。

 教えられた通りに選び、さっそく調理に取りかかりました。

 薄緑色の皮をむくと、白いふっくらとした可食部分が現れます。エリンギによく似ていますが、包丁を入れると、キノコのようなフカフカ感ではなく、さっくりとした固い手応え、そしてトウモロコシのような甘い香りがします。なんとも不思議な野菜です。

 今回はマコモタケがどんな味なのかを知りたかったので、せん切りにして豚トロ肉(猪頸肉/ジューゲンヨッ)と一緒に塩味で炒め、さっぱり味に仕上げてみました。火を通したマコモタケは柔らかいタケノコ(冬筍)そっくりの歯触りです。そうか、だから「筍」の字がつくのか! と納得。タケノコのようなえぐみもなく、全くクセのない味で、柔らかな姫皮を食べているよう。なのにタケノコよりずっと廉価(1ポンド=約450グラムで12香港ドル=約120円でした)という優れものです。

 残念なことに、マコモタケの旬は短く、秋から冬にかけての約一ヶ月間しかありません。出回っている今の間に、街市の人に薦められたもう一つの食べ方、牛肉と一緒にオイスターソースで炒める、というのも試してみようと思っていますが、炒めるだけでなく、煮たらどうだろう、切り方を変えてみたらどうだろう、と興味が尽きません。

 もしかすると日本でも生産普及が進み、日本での食べ方が香港に逆輸入、なんてこともあるかも。注目していきたい野菜です(2012.12.15掲載)。

<茭筍炒猪頸肉 マコモタケと豚トロ肉の炒めもの>

材料(4人前):

マコモタケ(皮をむいて、せん切り) 300g
豚トロ肉(細切りのもの) 200g
A塩 小さじ1/2
 こしょう 少々
 酒 小さじ1
 かたくり粉 小さじ1
ショウガ、ニンニク(みじん切り) 各小さじ1/2
塩 約小さじ1/2
長ネギ(斜め細切り) 10g
油 少々

作り方:

1.豚トロ肉にAをよくもみ込んでおく。
2.中華鍋に油を熱し、豚トロ肉と、ショウガ、ニンニクを入れ、肉から脂がにじみ出るまで、よく炒める。
3.マコモタケを加え、しんなりするまで炒める。
4.塩で味を整え、長ネギを加えてひと混ぜしたら、火から下し、皿に盛りつけ、できあがり。

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