節瓜と豚すね肉の暑気払いスープ

Categories 香港味探検
0

 

 最近、2度も転倒してしまい、膝と足首を負傷して、跌打医生(中国式整骨医)に通い詰めるはめになりました。

 もともと腰痛持ちなので、日本にいた頃から、整形外科や整骨医にはよく行っていました。香港に来てからは、西医(西洋医)の整形外科と中医(漢方医)の跌打医生、どちらのお世話にもなりましたが、個人的には跌打医生の方が気に入っています。

 熱く熱した漢方薬を包んだ布で患部を温めた後、漢方のエキスが入ったオイルあるいはアルコールでマッサージして、最後に膏薬を貼ります。漢方づくしでにおいは強烈ですが、引っ張ったり電気を当てたりする西医の整形外科よりも、漢方の薬効が患部の奥まで届いて根本的に治してくれるような気がするのです。

 香港ではどこの跌打医生も繁盛しています。「香港の道は凸凹しているから、みんなよくねん挫するんだ」と跌打医生。

 跌打医生は漢方医なので、食べ物にも一家言あります。

 跌打医生にかかっている間、控えなければならない食べ物といえば、「牛肉、香辛料、アルコール」が代表的ですが、私の場合、膝も足首も軟骨が損傷してガタついている状態だと診断されて、「酢も控えなさい。しばらく寿司は食べちゃだめ」と言われました。酢は軟骨を柔らかくするので、ますます間接が緩んでしまうのだそうです(お相撲さんが酢を飲んで身体を柔らかくする、という説のルーツはここだった!?)。

 炎症を起こして内出血もしているので、身体を温める食べ物もだめ。食べられる食物の方が少ないくらいです。

 体調がよくない時、とりあえずスープを飲んで元気を出すのが香港式健康法ですが、残念ながら、打ち身・ねん挫を治すスープは無いとのこと。しかし、目には目を、歯には歯を、すねのケガにはすね肉を、という中国医学的発想で、豚のすね肉(猪展)を、「清補涼」という漢方薬のセットと一緒に煮込んだスープがいいのではないか、ということになり、作ってみました。

 「清補涼」とは、茨実、意米、蓮子、淮山、玉竹、百合、龍眼肉など、体内の熱気を鎮め、身体の調子を整えてくれる漢方薬を詰め合わせたものです。塩味のスープにするだけでなく、肉は入れずに煮込み、砂糖を加えてデザートとしても食べる、香港ではお馴染の健康食品。デザートにする場合は、熱いままでも冷たく冷やして食べてもOKです。

 さらに今回は、跌打医生から「今の季節はおいしいから」と薦められて、節瓜(ジッグヮー)という瓜も加えました。節瓜にも身体の熱を取る働きがあります。瓜類は煮るといい味のジュースが出るので、スープがより滋味深くなるのも嬉しいところ。

 飲んだ後は気のせいか身体がすっとして、楽になった感じ。このスープだけで足の腫れが引くとは思いませんが、蒸し暑くなってきたこの頃、少しでも晴れ晴れとした心と身体で街を歩きたいので、引き続き、暑気払い効果のある食べ物を積極的に摂っていこうと思っています。(2009.5掲載)

 

<節瓜清補涼猪展湯 節瓜と豚すね肉の暑気払いスープ>

材料(4人分):

豚すね肉(猪展/ジュージン)(固まりを2,3等分する) 300g
節瓜(皮をむいて、3センチ長さに切る) 300g
清補涼 100g
しょうが(薄切り) 1片
水 2リットル
塩 少々
 

作り方:

1.鍋に湯(分量外)を沸かし、豚すね肉を入れて、約3分沸騰させたら、肉を流水できれいに洗っておく。
2.深鍋に水を入れて強火にかけ、沸騰したら、豚すね肉、節瓜、清補涼、しょうがを入れてふたをし、弱火にして、約3時間煮込む。
3.最後に塩で味を整えたら、できあがり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>