玉子豆腐のケチャップあんかけ

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 香港のスーパーには、普通の豆腐の他に、玉子豆腐(ヨッジーダウフー)が置いてあります。香港では鶏卵は「鶏蛋」というので、これは明らかに日本の玉子豆腐の類似商品なのですが(よく見ると日式豆腐とも書かれています)、四角いケースに入った日本のものとは異なり、チューブ状にパック詰め(充填)されていて、どう見ても、端から切って使う仕様になっています。さて、香港の玉子豆腐、一体どうやって食べるのか、みなさまご存知でしょうか。

 その昔、私が初めて食べたのは香港人の友人宅で。1センチ厚さに切った玉子豆腐にパン粉をつけて揚げたもので、てっきり帆立の貝柱のフライだと思って食べたら玉子豆腐だったので驚きました。

 その次は香港人の親戚宅で、やはり1センチ厚さに切った玉子豆腐をフライパンで焼き、耐熱皿に移して上からホワイトソースをかけてオーブンで焼いたもの。つまり玉子豆腐のグラタンです。パーティー料理として出てきました。おいしかったけれど、これもびっくりしたなあ。

 とにかく、日本のように、ケースから直接お皿にあけて、上からタレをかけ、冷たいまま食べる、というのはありえません。何でも火を通して食べるのが基本の香港なので、当然と言えば当然なのですが、ところ変わればなんとやら、です。

 切って調理することが前提に作られているので、日本の玉子豆腐よりやや固めですが、それでもやはり崩れやすいので、キッチンばさみでパックの端を切ったら、そっと中身を取り出します。

 適当な厚さに切ってから、蒸すか、油で焼いて表面を固めた後、炒めたり、煮込んだりする、というのが、香港での一般的な玉子豆腐の食べ方のようです。

 今回の料理は、最初に多めの油で揚げ焼きにした玉子豆腐に、たっぷりとあんをかけたもの。クセのある食材ではないので、どんな味つけでもそれなりにおいしくできると思いますが、玉子豆腐自体に塩味がついているので、少し甘めの味の方が合うと思い、甘酸っぱいケチャップあんにしてみました。

 思った以上に玉子の味が強いので、ケチャップとの相性はばつぐんです。シャキシャキの野菜と、ふわっとした玉子豆腐の組み合わせもよく、副菜になりがちな玉子豆腐が、堂々たる一品料理になりました。エビのむき身なども加えたら、もっとごちそう風になりそうです。

 レシピでは素揚げにしてありますが、表面に薄く小麦粉をまぶしてから揚げると、さらに表面がカリッとします。試作の段階で、素揚げ、小麦粉まぶし、小麦粉+溶き卵、の3通り作ってみました。ふと思い立ち、揚げたての熱々の玉子豆腐をカツオ風味の白ダシにくぐらせて食べてみたら、外側はカリッ、中はふわトロで、まるで明石焼きのような食感。実を言うと、我が家では、中華風よりこちらの方が好評だったのでした。香港の玉子豆腐、いろいろな食べ方ができて、おもしろい食材だと思います。(2013.5.4掲載)   

<茄汁玉子豆腐 玉子豆腐のケチャップあんかけ>

材料(4人前): 

玉子豆腐(1.5センチ厚さに切る) 3本(360g)
ショウガ(みじん切り) 小さじ1
ニンジン(せん切り) 40g
セロリ(せん切り) 30g
玉ネギ(せん切り) 小1/4個
ピーマン(せん切り) 1/2個
Aケチャップ 大さじ2
 チキンスープストック 150cc
 砂糖 小さじ1
 酢 小さじ1
 しょうゆ 小さじ1/2
 塩 ひとつまみ
水溶きかたくり粉 少々
ゴマ油 小さじ1/2
油 適量

作り方:

1.中華鍋(フライパン)に油を多めに入れ、強火で、玉子豆腐を揚げ焼きし、表面が薄く色づいたら取り出しておく。
2.鍋の油をオイルポットに移し、鍋に残った少量の油でショウガを炒め、いい香りがしてきたら、ニンジン、セロリ、玉ネギ、ピーマンを炒める。
3.野菜がしんなりしてきたら、Aを加えて煮立て、野菜に火が通ったら、水溶きかたくり粉でとろみをつけ、火を止める。ゴマ油をたらして、全体をひと混ぜする。
4.皿に玉子豆腐を盛り、上から3のケチャップあんをかけて、できあがり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 thoughts on “玉子豆腐のケチャップあんかけ

  1. 最後に記していらっしゃるご自宅で好評の「明石焼きのような1品」というのが特に美味しそうです。(笑)じつはウチは水餃子をこしらえると、中華味というよりもカツオ風味の白ダシに泳がせつつ頂きます。上から潮州辣椒油を少し垂らしますが、ダシ味だと飽くことなく幾つでも食べられてしまって。(笑)
    ケチャップ餡かけ、いいですね。お肉がひとつも入っていない代わりにお野菜が摂れて健康的な印象もありますね。同じ餡かけでも、茶餐廳の餡かけ飯ばかり食べているので、ちょっと反省です。。。
    お豆腐のお味って、香港でもやっぱり製品や店舗によって、かなり味に違いがあるのでしょうか。

  2. Noriko on

    こえだ様

    コメントをありがとうございます。

    白ダシ、いいですよね。うちは和風の汁ものを作るとき、史雲生のチキンスープストックも加えますが(スープストックは封を開けると日持ちがしないので、冷蔵庫にある残りを使い切る、という意味で投入します)、ちゃんとカツオの風味も生きていて、なおかつ、コクが出ます。なんだか「鴛鴦」みたいですが。水ギョウザに白ダシ、今度ぜひ試してみたいと思います。カツオ風味だといくらでも食べられてしまう、というのはよーくわかります。

    豆腐の味の違い(大豆の豆腐の方ですよね?)…どうでしょうか。スーパーの充填豆腐はメーカーによって味が違うのかな? 詳しくなくてすみません。
    でも、固さ、に関しては、香港の豆腐は種類が豊富ですね。うちでよく買う有機豆腐は、すき焼きに入れると、どんどん引き締まってきて、最後は箸で突き刺せるくらい固くなります。かと思うと、ふるふるの豆腐花なんてデザートもありますし。

    大埔には豆腐花の有名店があって、休日は、それはもう、大変な行列です。健康的で、とてもいい食習慣だと思います。日本では豆腐花は普及しませんでしたね。どうしてでしょう。とてもおいしいのに。

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