中国風腸詰め入り炊き込みご飯

Categories 香港味探検
2
Tags ,

 

 前回予告した通り、今回のレシピも煲仔飯(ボウジャイファン/土鍋の炊き込みご飯)です。

 「一体、どんな変わった煲仔飯を紹介するのかしら?」と期待していた方がいらしたら、すみません。実は、煲仔飯の定番中の定番、中国風腸詰めを乗せた煲仔飯なのです。が、これを初めて見たとき、目からウロコと言いますか、「我が家はこれだ!」と心に決めたので、ぜひご紹介したいと思いました。

 腸詰め煲仔飯といえば、丸ごとの腸詰めがごろんと乗っているのが定番スタイル。我が家は、夫と子供がこの腸詰めが大好きで、いつも奪い合いになるのと、子供が腸詰めを上手に噛み切りながらご飯を食べるのが難しい、という問題を抱えておりました。それがこの煲仔飯なら一挙解決。 食べやすいし、腸詰めの甘い脂が全体によく回って、ご飯が香り高くツヤツヤと炊きあがるところも気に入りました。

 中国風腸詰めは中国語で「臘腸(ラーッチョーン)」と言い、 腸詰めを含む、味付けして乾燥させた加工肉を総称して「臘味(ラーッメイ)」と呼びます。今回の煲仔飯は、「臘肉(ラーッヨッ)」という、 豚のバラ肉を干したものと、2種類の腸詰めを使います。

 ひとつは普通の「臘腸」で、もうひとつは、レバーを混ぜた「潤腸(ヨンチョーン)」という、黒色の腸詰めです。「臘腸」は甘味があり、「潤腸」は濃厚な酒の香りと独特なコクがあるのが特徴です。「臘味」の「臘」は、中国語で旧暦の12月を指す「臘月」に由来し、昔はこの時期に加工したことから名付けられました。香港の代表的な秋冬の味覚です。

 煲仔飯には、細長くて香りのよいタイ米を使います。ふっくらと炊き上げる日本の土鍋ご飯と比べると、煲仔飯は、火の通りが速いタイ米を一気に加熱して、からっとした感じに仕上げます。炊いている間は弱火ですが、とろ火、ではなく、弱い中火くらいの火加減です。おこげをしっかり作るのも煲仔飯の特徴で、そのままばりばりとはがして食べるのもよし、土鍋に湯を少量入れて、柔らかくしたおこげご飯を食べるのもよし…と、楽しみ方は人それぞれ。「臘味」からにじみ出た脂とおこげの相性は抜群で、この煲仔飯が愛される理由がよくわかります。

 前回説明できなかった、タレに入れるねぎ油は、小鍋に冷たい油と適当な大きさに切った長ねぎを入れて弱火にかけ、時々かき混ぜながら、ねぎが茶色に色づくまで熱したら、ねぎを取り出し、でき上がり。煲仔飯を炊いている間に、簡単に作ることができます。(2009.10.31掲載)

 

<粒粒臘味煲仔飯 中国風腸詰め入り炊き込みご飯>

材料(約2人前):

タイ米 2カップ
水 2カップ
臘腸、潤腸、 臘肉(1センチ角の粗みじん切り) 各50g
A生抽(サンチャウ/濃口しょうゆ) 大さじ1
 老抽(ロウチャウ/色づけ用の濃いしょうゆ) 大さじ1
 鶏粉(ガイファン/チキンパウダー) 小さじ1/3
 砂糖 小さじ1/2
ねぎ油 小さじ1
長ねぎ(小口切り) 少々

 

作り方:

1.米をといでざるにあげておく。
2.鍋に湯(分量外)を沸かし、全ての臘味を入れて、1分間ゆでたら、ざるにあけておく。
3.土鍋に水を入れ強火にかけ、沸騰したら米を入れ、軽くかきまぜる。
4.再び沸騰したら臘味を米の上に並べ、ふたをして弱火にし、10分間炊く。
5.ねぎ油以外のAを耐熱の器に入れて電子レンジで温め、よく混ざったら、熱く熱したねぎ油を注いでタレを作る。
6.強火にして、10秒数えながら、土鍋を前後左右に動かし、全体におこげを作って、火を止める。
7.そのまま5分蒸らしたら、ふたをあけ、長ねぎ、タレを回しかけ、再びふたをして1分待ったら、できあがり。

 

2 thoughts on “中国風腸詰め入り炊き込みご飯

  1. 初めまして。「こえだ」といいます。香港がとても好きで、毎年訪港しています。
    香港に長く暮らしておられるんですね。素敵なお写真やレシピの数々に、見入ってしまいました。
    煲仔飯は、「なんちゃって煲仔飯」を日本の自宅でこしらえるのですが、インディカ米と煲仔醤や野菜はなんとか調達できても、臘腸などの肉類が、どうしても手に入りません。
    もういっそのこと独自路線で行こうか(笑)などと思って、ウインナーなどを入れることがありますが、やっぱりどこかで臘腸などのお肉類を調達出来たらなあ・・・と残念に思っています。中華街などが近辺にあれば、多少は近づけるのかもしれませんが、そういう環境下にないので。。。
    記事の方、これからも楽しみにさせて頂きます。美味しい香港の食のレシピをいくつも分けていただけること、ありがとうございます。

  2. Noriko on

    こえだ様

    コメントをどうもありがとうございました。

    香港の煲仔飯、本当においしいですよね。日本で売り出してもきっと人気が出るのではないでしょうか。

    臘腸は手作りするのは難しいですが、バラ肉を使った臘肉なら自作できます。少し前のブログで、自家製臘肉の作り方を紹介したので、ぜひ作ってみてくださいね。日本の方が、気温も湿度も低いので、きっとうまくいくと思います。

    これからもなるべくこまめにレシピをアップしていこうと思っていますので、時々、のぞきに来てくださいね。

    ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>