コンビーフと卵のサンドイッチ

Categories 香港味探検
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 茶餐庁のサンドイッチとミルクティーが好きです。たいていは、トーストしたパンに卵とトマトをはさんだものを注文するのですが、ある日、ふと気が変わって、コンビーフサンドを頼んでみました。コンビーフなんて、何年ぶりに食べたでしょうか。自分で作る時は、みじん切りの玉ねぎを加えてマヨネーズであえていましたが、香港の茶餐庁のサンドイッチは、コンビーフをそのままはさんだだけ。なんだか懐かしい味がしました。

 ご存知のように、コンビーフは塩漬けにした牛肉をフレーク状にして牛脂で固めたものです。中国語では「鹹牛肉(ハームアウヨッ)」と言います(「鹹」は、塩辛い、の意味)。コンビーフサンドは「鹹牛肉三文治」。「三文治(サームマンジー)」はサンドイッチを音訳したもので、大陸や台湾では「三明治」と表記することが多いようです。

 コンビーフというと、子供の頃、母がいつも、「安いコンビーフは馬の肉が入っているのよ。牛肉100パーセントのものは高いのよ」と言っていたのを思い出します。しかし、香港で売られている中国産のコンビーフ缶はかなり手頃なお値段で、決して高級品ではありません。中国人は馬肉を食べる習慣がないので、牛肉100パーセントのはずですが、中国産牛肉だと安く作ることができるのでしょうか。中国牛は肉が固いので、コンビーフに加工するのに向いているのかもしれません。

 馬肉で思い出しましたが、日本で知らずに馬刺を食べたうちの香港人の夫が、「馬を食べるなんて! 馬は人間のよき友達なのに…」と涙目になっていました。「犬や猫を食べる民族にそんなこと言われたくない!」と言い返したのですが(ただし香港ではイギリス領時代から現在も、犬猫を食すことは法律で禁止されています)、なぜ中国人は馬を食べないのでしょうか。長年疑問に思っていることのひとつです。

 話がそれました。

 香港ではコンビーフは廉価な食材ですが、本格的な中国料理に使うことはほとんどなく、サンドイッチやオムレツに入れる程度です。

 サンドイッチの具は単品だけでなく、複数を組み合わせて注文することもできます。材料さえあれば、メニューに載っていない料理も作ってくれるのが茶餐庁のいいところ。

 私がよく行く茶餐庁には、コンビーフと卵を組み合わせたサンドイッチがあります。いつもは卵にコンビーフを混ぜ込んでオムレツ状に焼いたものがはさんであるのですが、先日は、卵とコンビーフを分けてはさんでありました。なんでも厨房のスタッフが替わったとのこと。期せずして食べ比べることになりましたが、混ぜない方が、コンビーフの味や香りがはっきりわかり、牛脂が溶けてトロリとした舌触りも楽しめるので、私にはこちらの方がおいしく感じました。

 サンドイッチを注文する時、何も言わないと、焼いていない食パンにはさまれて出てきますが、「烘底 (ホンダイ)」と言うと、パンを軽くトーストしてくれます。コンビーフは温かい方がおいしいので「烘底」がお薦めですが、「烘底 」にすると、料金がプラス1ドル程度かかります。いろんなわがまま(甘さは控えめで、とか、麺は固めに、とか)を聞いてくれる茶餐庁ですが、トーストするひと手間にはお金を取るのはなぜだろう、といつも思ってしまいます。(2010.10.9掲載)

 

  

<鹹牛肉蛋三文治  コンビーフと卵のサンドイッチ>

材料(2人分):

コンビーフ 80g
サンドイッチ用食パン 4枚
バター 少々
卵(軽く溶いておく) 2個
サラダ油 少々

 

作り方:

1.コンビーフを電子レンジ等で温めておく(牛脂を溶かす)。
2.食パンをトーストして、バターを塗っておく。
3.フライパンに油を熱し、溶き卵を流し入れ、半熟の卵焼きを作る。
4.焼いた卵とコンビーフをパンではさみ、食べやすいように切ったら、できあがり。

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