黒豆ときくらげとなつめの甘いスープ

Categories 香港味探検
0

 

 広東料理のレストランで食事をすると、たいてい、食後にサービスでちょっとした甘いものが出てきます。「おまけ」ですから凝ったものではなく、小さな碗に糖水(トンソイ)と言う甘いスープ状のものが入っているだけなのですが、それがとても楽しみです。昔は、マンゴープリンのような華やか系のデザートに魅かれたのですが、最近では、油っこい料理の後には、温かくてあっさりした甘みが少しだけ欲しいと思うようになりました。歳をとったのかもしれません。

 「おまけ」のデザートは日替わりなので、何が出てくるかわからないのもワクワクします。体内の熱気を鎮める「緑豆沙(緑豆のお汁粉)」が出てくると、ああ、もう冬は終わったんだなあ、と季節を感じたり。

 私も香港在住歴が10年を越えたので、たいていの糖水は味わったと自負していたのですが、先日、今まで食べたことのない糖水が出てきました。黒豆(ハッダウ)と黒いきくらげ(木耳/モッイー)と紅棗(ホンジョウ)を煮た糖水です。

 白きくらげには美肌効果があるとされ、香港ではよくデザートに使いますが、黒いきくらげを甘くして食べるのは初めて。黒豆も普段はあまり見かけません。恐る恐る口に運んでみると、紅棗の味と香りが強くしたので、「これは補血…?」とつぶやいたら、店員さんがにっこりとうなずきました。

 家に帰って調べてみると、やはり、黒豆は浮腫を取り、体内の悪い血を排出、黒きくらげは血を補い、紅棗は血の巡りをよくする働きがある、とあります。いわゆる「血の道」に効くわけです。その他、腎臓を強くし、髪を黒くする効果もあるのだとか。

 漢方薬局でも尋ねてみたのですが、この糖水は、貧血気味の人や虚弱体質の人にはよいが、子供には強すぎるので飲ませない方がよい、とのことでした。そこで、補血効果をさらにアップさせる龍眼(ロンガン)を薦められたので、今回のレシピには加えてみました。

 さて、材料ですが、案外見つけにくいのが黒豆かもしれません。私はオーガニック食材店で買いましたが、漢方薬局では「烏豆(ウーダウ)」の名で売られています。ふっくらと煮るのが目的ではないので、事前に長時間水に浸す必要はありません。なのでしっかり歯ごたえが残っています。気になる人は長めに浸水すればいいと思いますが、香港では豆は硬めに煮て食べることが多いように思います。

 きくらげは、日本で食べるような小さくてクニュクニュした柔らかいものではなく、手のひらサイズの大きくて肉厚なものを使います(スーパーで売っています)。紅棗はどこでも手に入りますが、種子を抜いてあるものより、種子有りの方が薬効が強いのだと、漢方薬局の人が教えてくれました。(2007.4.28掲載)

 

<黒豆木耳煲紅棗 黒豆ときくらげとなつめの甘いスープ>

 

材料(4人前):

黒豆 75g
きくらげ 20g
紅棗 150g
龍眼(乾燥したもの) 30g
水 2リットル
氷糖(ビントン/氷砂糖) 50g

 

作り方:

1.黒豆をたっぷりの水(分量外)に1時間浸けておく。
2.きくらげもたっぷりの水(分量外)に柔らかくなるまで浸し、汚れた部分は取り除き、一口大に切る。
3.深なべに水、黒豆、きくらげ、紅棗、龍眼を入れふたをし、強火にかけ、煮立ったら火を弱めの中火にして1時間煮込む。
4.水が約半分になったら、氷糖を入れ、溶けたら火から下ろしてできあがり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>