マンゴーと柑橘入りタピオカココナッツ

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 もしも「香港のデザートの中で一番好きなものを、1つだけ挙げよ」と言われたら何を選びますか。私なら、楊枝甘露(ヨンジーガムロウ)。タピオカ入りココナッツミルクに、マンゴーと柑橘類の果肉を加えた冷たい中華デザートです。

 初めて食べた時、「こんなにおいしいものがあるなんて」と陶然としたことを覚えています。ココナッツの甘ったるい香りが苦手で、普段タピオカココナッツをほとんど食べない私ですが、楊枝甘露は、マンゴーと柑橘類の酸味とほろ苦さがココナッツミルクの甘さを引き締めていて、いくらでも食べられそう。柑橘類のシャキシャキとした歯触りも爽やかで、これを創った人のセンスに感心するばかりです。

 楊枝甘露は、80年代に「利苑」という香港の海鮮レストランが創作し、その後、香港で一大ブームを巻き起こしたと言われています。ブームは廃れやすいものですが、今やボトル入りの飲む楊枝甘露や棒アイスまであるくらい、見事に香港を代表するデザートの地位を得ました。それだけおいしくてファンが多い、ということですね。

 爽やかな風味の主は、英語で「ポメロー」、日本語では「ぶんたん」「ザボン」と言う、大きな柑橘類。香港では、「沙田柚」「文旦柚」などの名で売られています。果肉の粒が大きく、プチプチとした食感が魅力です。これだけでもいいのですが、果肉が赤いグレープフルーツを加えると、より華やかになってきれいです。

 ベースとなるココナッツミルクには、コクと風味を増すために乳製品を加えます。我が家はさっぱり味が好みなので牛乳を合わせましたが、よりクリーミーな味をお好みの人は、エバミルクや生クリームでも。ただ、楊枝甘露は、甘味と酸味、コクとさっぱり感のバランスが大切なので、その加減には注意します。

 最後に、タピオカ(西米/サイマイ)の簡単な戻し方をご紹介しましょう。

 たっぷりの湯を沸かし、タピオカを入れて2、3分ゆでたら、ふたをして火を止め蒸らします。それからざるにあけて、冷水をかけながらぬめりを洗い流せば終了。予めタピオカを水に浸しておく必要はありません。もしもまだ中央に白い芯が残っていたら、また、ゆでる→蒸らす→冷やす、を繰り返します。普通の小粒のタピオカなら、1、2回で完全に透明にゆで上がります。あっけないほど簡単なので、ぜひ試してみてください。(2005.8.6)

*ずいぶん前のレシピですが、我が家は今でも、これで作っています。ただし実際には、この倍以上の量で。ポットラックパーティー(持ち寄りパーティー)に持って行くと喜ばれるので、パスタ鍋いっぱいに作って抱えて出かけます。いろんなご馳走が並ぶ中、さっぱりした甘みで、箸休め的な感じになるのがいいのかもしれません。

 

<楊枝甘露 マンゴーと柑橘入りタピオカココナッツ>

材料(4~5人前):

タピオカ 大さじ2
砂糖 大さじ6
水 150cc
マンゴー 2個
グレープフルーツ(果肉が赤いもの) 1/4個
ポメロー 1/6個
ココナッツミルク 100cc
牛乳 100cc

 

作り方:

1.なべに湯(分量外)を沸かし、沸騰したらタピオカを入れて火を弱め(中火)、軽く混ぜながら3分間ゆで、ふたをして火を止める。
2.15分たったら、タピオカをボウルにあけ、冷水をかけて冷まし、水気を切っておく。
3.なべに砂糖と水を入れて火にかけ、砂糖が完全に煮溶けたら、火から下ろし、冷ましておく。
4.マンゴーは皮をむいて、1個は細かい角切りにし、もう1個はミキサーに入れて滑らかなピュレ状になるまで攪拌する。
5.グレープフルーツとポメローは皮をむいて実を取り出し、細かくほぐしておく。
6.ボウルに全ての材料を入れて混ぜ、冷蔵庫でよく冷やして、できあがり。

 

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