梅仕事 2011

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 梅酒を漬けてからというもの、昼となく夜となく、梅のことばかり考えている私。諦めていたものに出会えた喜びからか、もうすぐ手に入らなくなるという焦りからか、ここ数日、怒濤の梅仕事に励んでおります。

梅シロップ(4月17日)

 先日とは違う店で、青梅を発見。「新界・青竹梅」と表示されていました。品種名なのか、香港での青梅の通称なのかわかりませんが、前回買ったものより、粒が揃っていて、キズも少なくきれいです。
 前回梅を購入した後、ネットでいろいろ調べたら、「出始めの青梅は未熟果の場合があるので、あせってすぐに手を出さないこと」と書いてあって、がっくり。確かに先日の私は、かなり舞い上がっていたような…。

 1ポンド(450g)10ドル、という梅を2ポンド購入。今回は、梅シロップを作ります。梅と砂糖、同量が基本ということなので、以下のように。

3リットル保存瓶

青梅 900g
氷砂糖 450g
グラニュー糖 450g

 梅酒と異なり、シロップはできるだけ早く砂糖を溶かし、梅エキスを抽出させるのがポイントだそうです。梅酒に使った氷砂糖が余っていたので、グラニュー糖と半々にしてみましたが、グラニュー糖だけの方がよかったかも? エキスが早く出るように、フォークで梅全体に穴をあけてみました。7日から10日で飲めるようになるそうです。

梅ブランデー&梅しょうゆ(4月19日)

 そして日が変わり、また別の店で青梅発見。今度の店の梅は、さらにきれいです。そして、デッカイ!!
 後になればなるほどいい梅が出てくるなんてあんまりだー、と身悶えしながら、やはり買わずにいられません。こちらは1斤(600g)18ドルです。店によって売り方がまちまちだこと。

 この特大梅をどうしようかと考えましたが、「梅酒をブランデーで作ると、すっごくおいしいわよ」と日本の友人に教えられたことを思い出し、ブランデー漬けにすることに。

4リットル保存瓶

青梅 800g
氷砂糖 600g
ブランデー 1400cc

 それにしても、この梅の立派なこと。にわとりの卵のようです。青梅は、大きいほど果肉と果汁がたっぷりあってよい、と言われますが、ここまで大きいとどうなんでしょうね。タネも特大だったりして。

 残ったやや小ぶりの梅は、梅しょうゆにしました。

1.2リットル保存瓶

青梅 400g
しょうゆ 400cc

 梅には穴をあけず、ウォッカで消毒した瓶に梅を入れ、上からしょうゆをドボドボかけ回し、落としぶた代わりにガーゼをかぶせて、冷蔵庫へ。ニンニクしょうゆは作ったことがありますが、梅しょうゆは初めて。どんな味になるのか楽しみです。

 ところでこの立派な梅、「新界のどこで穫れたの?」と店の人に尋ねたら、「沙頭角よ」と。

 沙頭角(シャータウコック)!!

 正真正銘、香港のはずれ、というか、中国との境界の町で、町そのものが中国(深セン市)にまたがっており、香港人でさえ、ここの住民と、許可証を持った人しか入れないという特別な区域です。当然、旅行ガイドにも載らないので、どんな風景が広がっているのか、私には想像もつきません。梅林があるのでしょうか。

 …などと書いていたら、隣りの部屋にいた夫が、退屈したのか、私のところへやってきて、何やら話しかけて来ます。
 「ごめん、今、沙頭角のこと書いていて、頭の中が沙頭角だから、ちょっと待ってて」と、パソコンから目を離さず答えると、いきなり夫は大爆笑。というのも、香港人の間では、沙頭角とは、「とんでもなく遠い未知の場所」の代名詞で、例えば、見知らぬ土地の話題になると、「どこ、それ。 サハラ(砂漠)? 沙頭角?」なんてボケたり、容姿がかなり残念な女性のことを、「沙頭角村長の娘」と言うのだとか…。
 私が「今は頭の中が沙頭角…」と、心ここにあらずという態度で生返事したのを、「キミはユーモアのセンスがあるねえ」と感心されたけれど、知りませんがな、そんなこと。

はちみつ梅(4月20日)

 立派な梅が忘れられず、翌日、再び同じ店を訪ねたら、もう売り切れ(泣)。しかし、「本当は私が使おうと思っていたんだけど」と、店の人が奥から出して来てくれました。昨日のほど大粒ではありませんが、さすが店の人が自分用に取っておいただけあって、たいへん粒揃いで、きれいです。ありがたく少量分けてもらい、これは、はちみつに漬けることに。

1.2リットル保存瓶

青梅 400g
はちみつ 500cc

 新界(ニューテリトリー)産の梅には、新界産のはちみつを、というわけで、はちみつは、粉嶺(ファンレン)に養蜂場がある香港ブランドのもので、龍眼花蜜を選びました。ご覧のとおり、色が濃くて、黒砂糖を思わせる濃厚な甘さです。干した龍眼(ロンガン)の味もします。梅との相性はどうでしょうか。

 はちみつ漬けは発酵しやすいので、冷蔵庫で保管するのがいいのですが、結晶化するかも、と思い、一日目は常温で過ごし、少し水が上がってはちみつが薄くなってきたところで、冷蔵庫に入れました。梅には穴もあけず、ガーゼもかぶせず。今回はあえて、ラフに作ってみました。気負わず、気楽に。そんな感じで梅仕事ができたら、来年は、梅ともっと仲良くなれそうな気がします。

 というわけで、今年の梅仕事は終わり。順次、できあがりを楽しみに待ちたいと思います。香港の梅の味はどんなでしょうね。できれば梅干しにも挑戦してみたいと思いますが、それは、まだちょっと先の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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