干し貝柱と金華ハム入り大根もち

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 香港の旧正月に欠かせない食べ物といえば、年糕(ニンゴウ)という中国式のおもち。「年年高升(ニンニンゴウセン/年々、収入や運気が上昇する)」という言葉にかけた縁起物です。ここでも過去に年糕のレシピを取り上げ、もう年糕について語ることはない…と思っていたのですが、今年は珍しい年糕が続々と登場、またちょっと気になる存在となりました。

 「糕」は、中国語で、米の粉などのでんぷんや、寒天などを使って柔らかく固めた食品のことを指します。日本のおもちに似たものから、ようかんやゼリーのようなお菓子まで種類はさまざまですが、香港では、さとうきびから採った砂糖やココナッツミルクを米粉に混ぜて作った「糕」を特に「年糕」と呼び、その他、普段、飲茶で食べている「蘿蔔糕(大根もち)」や「馬蹄糕(くわいもち)」なども、旧正月は「年糕」として食します。

 香港で「年糕」といえばこのくらいだったのですが、今年は、レストランやパン屋がオリジナルの「年糕」を次々と発表しました。

 私が一番気になったのは、「炭火コーヒー味の年糕」で、しかも「熱食」するというもの。「柑橘入りタピオカココナッツの年糕」や「ドリアン味の年糕」などは冷たいゼリーだそうなのでともかく(とはいえ年糕としてはかなり変わり種ですが)、「熱食」というからには、他の年糕と同様、油で焼いて食べるのでしょうか。

 我が家の今年の年糕は「コーンとハム入りの年糕」で、ふわふわと柔らかく、子供向きの可愛いお味。本当は同じメーカーが作った「ベーコンとチーズ入りにんにく風味の年糕」というのを試したかったのですが、こちらは残念ながら売り切れでした。

 何でもあり、という感の年糕商戦。何かに似てる、と思ったら、中秋節の月餅です。約10年前「冰皮月餅」という冷たい月餅が登場した時は皆びっくりしましたが、今や「冰皮月餅」はスタンダードとなり、味のバリエーションも増える一方。変わった年糕の中には定番として生き残るものがあるかもしれません。そして新しいもの好きの香港ですから、来年もユニークな年糕が生まれるでしょう。

 さて、今回のレシピはおなじみの「大根もち」ですが、正月用にバージョンアップしたゴージャス版です。飲茶で食べる「大根もち」とはひと味違います。お試しください。(2008.2)

*3年前に書いた記事です。今年はあまり奇をてらった年糕を見かけないような気がするのですが、どうでしょうか。やはり、スタンダードが一番、ということなのかしら。

 

<瑤柱金腿蘿蔔糕 干し貝柱と金華ハム入り大根もち>

材料(直径18センチのケーキ型1個分):

干し貝柱(瑤柱/イウチュー) 20g
干しえび(蝦米/ハーマイ) 5g
金華ハム(金華火腿/ガムワーフォートイ) 30g
塩 小さじ1/2
スープストック 約400cc
大根(皮をむいて5ミリ角3センチ長さに切る) 400g
中国サラミ(臘腸/ラーッチョーン)(5ミリ角に切る) 50g
A上新粉(粘米粉/ジムマイファン) 170g
 コーンスターチ(鷹粟粉/インソッファン) 20g
 白玉粉(糯米粉/ノーマイファン) 50g
 水 300cc
白ごま 大さじ1
香菜、長ねぎ(みじん切り) 少々

 

作り方:

1.干し貝柱、干しえびをそれぞれ少量のぬるま湯に浸して柔らかく戻したら(戻し汁はとっておく)、干し貝柱は手で細かくさき、干しえびはみじん切りにする。
2.なべに湯を沸かし、金華ハムを軽くゆでてから、せん切りにする。
3.なべに油を熱し、干しえびを炒め、いい香りがしてきたら、1の戻し汁にスープストックを加えたもの400ccと塩を加え、大根、干し貝柱、金華ハム、中国サラミを入れ、大根が柔らかくなるまで中火で煮る。
4.ボウルにAを入れ、よく溶いておく。
5.熱々の3を4のボウルに一気に入れ、よく混ぜ合わせる。
6.油を薄く塗った型に5を入れ、蒸気の上がった蒸し器で約30分蒸す。
7.上に白ごま、香菜、長ねぎを散らし、さらに3分間蒸して火を止める。冷めてから1センチ厚さに切り、油を引いたフライパンで焼いてでき上がり。好みで、チリソース(辣椒醤)を添えて食べる。

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