香港風かぼちゃのお汁粉

Categories 香港味探検
0


 香港に長年住んでいると、どうやら身体がいつの間にか順応するようで、ガンガンに効いた冷房も平気な身体になってきました。

 そういうわけで、今年の夏は、薄着で、大流行中の台湾式かき氷を食べ歩く、という日々を過ごしていたのですが、先日、たまたま入ったデザート屋で好物の南瓜露を見つけ、久しぶりに温かいデザートを食べてみました。

 ああ、やっぱり、温かいものはいい…。

 胃の奥の方、身体の芯の部分が温もってきて、身体がほっとしているのがわかります。やはり冷えは身体に負担をかけていたのだなあ、と痛感しました。

 かぼちゃを使った中国料理は、あまり多くありません。去年の冬至の頃にご紹介した「かぼちゃの 豆豉(トウチ)炒め」以来、かぼちゃ料理は結構チェックしているのですが(かぼちゃ好きなのです)、豚のスペアリブと一緒に蒸してある料理を時々見るくらいで、やはりあまり見かけません。スーパーでかぼちゃ自体はよく見かけるのに、です。

 先日、50代半ばくらいの香港人のご婦人と話をしていて、かぼちゃが話題に上ったので、疑問をぶつけてみました。

 彼女いわく、香港では、かぼちゃというのは外国から入ってきた比較的新しい食材という印象がある。自分の母親の世代は、ほとんど食べたことがなかったのではないか。 歴史が浅いから、調理法が少ないのではないか。自分も、かぼちゃ料理というと、蒸したものをつぶして焼いた菓子か、西洋風のポタージュスープを作る程度だ 、とのことでした。

 私が好きな南瓜露も、比較的新しいデザートのようです。そのせいか、店によって作り方にかなりの差があり、がっかりさせられることもしばしばなのですが、今回のレシピは、私が今まで食べた中で一番おいしかった 南瓜露に近づくべく、かくし味にちょっと力を入れてみました。店によっては、かぼちゃペーストと砂糖と水だけ、みたいな南瓜露もあり、それはそれで素朴でいいのですが、やはりどこか物足りない。コクが無いし、かぼちゃ特有の日向臭さが気になります。そのあたりに少し工夫を加えてみたのが、今回のレシピです。

 今回私が使ったかぼちゃは、皮が薄茶色の細長く巨大な瓜型のもので、甘みは強いのですが、水っぽくて筋が多く、なるほど、これだと調理法が限られてしまうのも無理ありません。日本のポクポクしたかぼちゃを使えば、もっといろいろなおいしいかぼちゃ料理が生まれるでしょうに、香港の料理人は関心がないのかしら、とスーパーに並ぶ日本産のかぼちゃを見ながら、かぼちゃ好きは寂しく思います。

 最後に加えた白玉だんご(湯丸/トンユン)ですが、香港では糖水(スープ状のデザート)には湯丸を追加することが多いので、夫のリクエストで入れてみました。 冷凍品がたくさん出回っているので、買い置きしておくと 便利です。個人的には、かぼちゃの風味を楽しみたいので湯丸は不要だと思うのですが、このあたりはお好みで。(2009.8)

<南瓜露 香港風かぼちゃのお汁粉>

材料(4人分):

かぼちゃ(皮をむいて一口大に切る) 600g
A水 400cc
 砂糖 50g
 エバミルク 大さじ1
 ココナッツミルク 大さじ1
塩 ひとつまみ
シナモンパウダー 耳かき1ぱい程度
白玉だんご(市販の冷凍のもの) 適宜

作り方:

1.蒸気の上がった蒸し器で、かぼちゃを柔らかくなるまで蒸したら(10~15分)、裏ごし器で裏ごす。
2.鍋に、かぼちゃとAを入れ、中火にかけてよく混ぜなら熱したら、味を見ながら 塩とシナモンパウダーを加え味を整える。
3.好みで、白玉だんごをゆで、2をよそった碗に加えて、できあがり。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>