新都餐庁の「インドネシア風イエローライス」

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 銅鑼湾(コーズウェイベイ)の維多利亜公園(ビクトリアパーク)周辺は、休日になると、アマさんたちでごったがえしています。そのほとんどがインドネシア人で、アマさん二大勢力のもう一方のフィリピン人は、中環(セントラル)に集まるのだとか。

 

 そういうわけで、この辺りは、年々、インドネシア関係の店が増えているのですが、中でもこの新都餐庁は、店を開けて30年以上という老舗のインドネシア料理の店。

 

 この店が入っている建物は、湾景楼という古いマンションで、実は、うちの夫は、生まれてから18歳まで、ここに住んでいました。現在、隣りに立派な香港中央図書館が建っているせいもあって、地味で暗い建物という印象がありますが、夫が言うには、昔は地階に永安デパートが入っていて、店内には子供用のゴーカート場もあり、それはそれは賑やかだったのだそうです。当時はまだ、他に大丸デパートくらいしかなく、ビクトリアパークに面したこの辺りが銅鑼湾の中心地でした。

 

 80年代に入って、松坂屋、三越、そごう、が次々と進出し、買い物客の流れが変わって来ました。

 特に1985年、そごうがオープンしたときは、夫曰く「香港中が度肝を抜かれた」そうで、それまで、香港のデパートといえば、建物の数フロアを占めるだけだったのに、そごうは10階建てのビル全てが売り場。「ものすごいデパートができた」と大評判となり、同じ時に、そごうの下に地下鉄・銅鑼湾駅が完成したこともあって、銅鑼湾の中心は、完全にそごう周辺へと移行しました。

 

 新都餐庁は、そんな湾景楼の盛衰に寄り添うように、ずっとそこにありました。

 レストランというより、食堂という表現がぴったりな小さな店で、内装は、開店当時のままです。お世辞にも、きれいな店ではありません。店のご主人は、インドネシアの華僑で、だから料理は、香港人の口に合うインドネシア料理。お客さんは、インドネシア人より香港人の方が圧倒的に多いようです。

 

 私がいつも注文するのは、この「インドネシア風イエローライス」。ターメリックで色づけしたご飯の上に、ご覧の通り、いろいろな具が乗っています。一度にいろいろな味を楽しめるので飽きません。このご飯、インドネシア語で「Nasi Kuning」と言い、本国では、お祝い事に食べられることが多いのだそう。

 

 この他、「ガドガドサラダ」「インドネシア風焼きそば」「ココナッツチキン」もよく注文するメニューです。店のさびれ具合、チープな食器、なんだか、インドネシアのどこかの町の食堂にいるみたいで、よけい特別に感じるのかも。

 

 それから、もう1つ忘れていけないのが「珍多冰」というココナッツミルクとゼリーの飲み物。東南アジア系レストランには必ず「珍多冰」がありますが、この店の「珍多冰」には、茶色いシロップが入っていて、それが、日本のインスタントプリンのカラメルソースの味がするのです。すごく懐かしい感じがして、私は大好き。いつも必ず注文してしまいます。

 

印尼黄薑飯(飲み物付き 40ドル)

新都餐庁 銅鑼湾摩頓台17號地下

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