鶏手羽乗せ和えインスタントラーメン

Categories 香港味探検
0
Tags ,

 

 先日、朝食を茶餐庁でとった時のこと。あっさりと汁ビーフンで済ませようと思ったのに、手違いでインスタントラーメンが出てきました。香港では朝食にインスタントラーメンを食べるのは普通のこと。郷に入っては…とそのまま頂きましたが、やっぱり朝からインスタントラーメンというのはきつかったです。胃がもたれました。

 10年以上前になりますが、尖沙咀(チムシャツイ)のあるビルの奥に、香港一おいしいインスタントラーメンを出す店がある…という話を香港在住の日本人の人から聞いたことがあります。外でお金を払ってインスタントラーメンを食べること自体がすでにカルチャーショックだったのに、味に差があるのだと知ってさらにびっくり。なんだかオタク道に通じる奥の深さを感じました。

 香港では、インスタントラーメンを「公仔麺」と呼びます。もともとは60年代後半に、地元の食品会社が、人型をトレードマークにして売り出した『公仔(=人形)麺』という商品名だったのですが、人気とともに一般名詞として普及しました。なので、時折耳にする「あの『公仔』は『出前一丁』に描かれているキャラクターを指している」という説は誤りなのですが、『出前一丁』が香港で大変人気のあるインスタントラーメンであることも事実です。うちの夫は姓が「丁」なので、幼稚園の時によく「出前一丁~」とからかわれたのだとか。当時(70年代中頃)、すでに幼児の間でも『出前一丁』の名が知られていたことがわかります。

 ところで、香港の麺料理に、「撈麺」というものがあります。日本語にすると「和えそば」でしょうか。「湯麺(スープ麺)」ではなく、茹で上げた麺に濃い味のタレをかけたもので、いろんな麺で作りますが、特にインスタントラーメンを「撈麺」にしたものを、「撈丁」と呼ぶことがあります。

 もともとは中環(セントラル)にある老舗の茶餐庁の看板メニューだったのですが、他の店でもこの表記を使うようになりました。

 麺の上に乗せる具はさまざまですが、今回は、鶏手羽肉を甘辛いタレで煮込んだ「瑞士汁鶏翼」を乗せました。直訳すると「スイス風ソースの鶏手羽肉」ですが、実はスイスとは全く関係がなく、この料理を最初に創った香港の洋食屋が、外国人客に料理名を尋ねられ、「スイートチキン」と答えたのを、「スイスチキン」と聞き間違えられたことに由来しているのだと伝えられています。

 「撈丁」といい「瑞士汁」といい、ネーミングの背景を知らなければ、どんな料理なのか全く想像つかないのが、おもしろいですね 。(2007.9)

 

<瑞士汁鶏翼撈丁 鶏手羽乗せ和えインスタントラーメン>

材料(4人前):

鶏手羽肉 400g
Aしょうが(薄切り) 5g
 八角 1かけ
 陳皮 2センチ角1枚
 ベイリーフ 1枚
 チキンスープストック 300cc
 紹興酒 大さじ1
 しょうゆ(生抽/サンチャウ) 60cc
 たまりしょうゆ(老抽/ロウチャウ) 大さじ1
 氷砂糖(冰糖/ビントン) 100g
 はちみつ 小さじ1/2
 ごま油 小さじ1/2
インスタントラーメン 4玉
青菜 少々

 

作り方:

1.鶏手羽肉を熱湯で3分間ゆでてから、流水で表面のアクや脂を洗い流す。
2.なべにAを全て入れ、弱火で15分煮込んだら、鶏手羽先を加え、肉が柔らかくなるまでゆっくり煮込む。
3.青菜を塩茹でにしておく。
4.インスタントラーメンを好みの硬さに茹でたら、よく水気を切って皿に盛りつけ、鶏手羽肉と青菜を乗せ、2の煮汁を少量かけて、できあがり。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>