沙田18の「柑桔入りクレームブリュレ」

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 KCR(東鉄線)・大学駅のすぐ隣りに、燦然とそびえる五つ星ホテル・ハイアットリージェンシー沙田。

 香港中文大学の校舎や関連施設以外、何にもないこの場所に、こんな立派なホテルが建つなんて、16年前、この大学に通った私には信じられない光景です。本当に、本当に、辺鄙な田舎駅だったのよ…。

 まあ、今でも充分田舎なわけで、一体誰がこのホテルを利用するのだろう、と思っていましたが、結構賑わっていました。もし、初めて香港に来てこのホテルに泊まったら、さぞかし窓の外の景色に驚くでしょうが、建物自体は新しくてきれいだし、アジアンテイストを加味したモダンなインテリアで整えられた、なかなか気持ちのいいホテルです。

 このホテル内の「沙田18」も、スタイリッシュな雰囲気の広東料理レストラン。ランチを試してみましたが、どれも洗練された味で、おいしかったです。

 とりわけ印象に残ったのがデザートで、いわゆる中華デザート(マンゴープリンやキンモクセイのゼリーなど)は、盛りつけが洋風デザートのようだし、ケーキやスフレなどの洋風デザートには、中華で使う食材を加えて、オリエンタルな風味に仕立ててあります。東西折衷というのが、このホテル全体のコンセプトなのかもしれません。

 私が特に感動したのが、このクレームブリュレです。表面は焦げたカラメルがパリパリ、中は卵黄の濃い味がするねっとりとしたカスタード。これだけで充分おいしいクレームブリュレなのですが、中に、きざんだ柑桔の皮が入っています。

 口に入れた瞬間、卵の味と一緒に、柑橘系の香りが広がって、この驚きは、何と表現したらいいのでしょうかーー「サプライズ!」とか「アメージング!」とか「マジック!」とかーーまるで怪しい外国人のようですがーーこんな言葉しか思いつかない自分が情けない。それにしても、卵と柑橘の相性がこんなにいいとは知りませんでした。

 かなり濃厚なカスタードも、柑桔のさわやかな風味のおかげで、ついつい、あとひと口、もうひと口、と食べてしまいます。中国料理を堪能した後のデザートにしてはリッチすぎるのですが、ちょっと贅沢なホテルランチの締めには、このくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

 お腹も心も、ずっしり満たされました…。


柑桔法式燉蛋(58ドル)

沙田18 沙田澤祥街18號香港沙田凱悅酒店4樓



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