タイ風ココナッツ大福

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 私がアマさんのレシピに興味をもったきっかけは、昔、友人宅に遊びに行った時、タイ人のアマさんが、タイ風の春巻きや魚のすり身揚げをおやつに出してくれて、「家にいながらにして本場のタイ料理が食べられるなんて!」と、とても羨ましく思ったからでした。


 今回のアマさんレシピは、タイのお菓子です。ムイさん、というタイ人のアマさんから教えてもらったもので、ホームパーティで何度か食べた彼女の料理はどれもおいしく、ますます、タイ人のアマさん=料理上手、というイメージが強くなりました。

 このお菓子は、てっきり中国のもち菓子「糯米滋(ノーマイチー)」だと思って食べたら、中から溶けた黒砂糖がトロリと出てきて、ふわっと甘い南国風の香りもして、いい意味で「裏切られてびっくり」したひと皿です。レシピを見ていただければわかりますが、ハーブでほんのり香りをつけたり、塩を隠し味に使ったり、と、ちょっとした工夫がおいしさにつながっていて、感心しました。

 見慣れない材料がいくつか登場するので、簡単にご説明します。

◎ココナッツフレーク

 ムイさんは、生のココナッツを、専用の器具を使って、削って使います。細長く、きれいに削るには、結構テクニックが必要なので、市販のココナッツフレークを使ってもよい、とのこと。それならインドネシアの食材店でも手に入るそうです。

◎パームシュガー

 黒砂糖ではなく、「椰子糖(イェージートン)」という、サトウヤシの樹液を煮詰めて作った砂糖を使っていたのでした。日本では、「パームシュガー」と呼ばれているようです。薄茶色のペースト状で、コクのある甘さです。黒砂糖とメープルシロップを混ぜたような感じ、と言えば、なんとなく味の想像がつくのではないでしょうか。

◎パンダンリーフ

 広東語で「香葉(ヒョンイッ)」と呼ばれる、東南アジアのハーブ。見た目は、日本の「菖蒲の葉」によく似ています。ちょっと青臭いバニラのような、甘い香りがします。煮出して香りづけにしたり、潰して色づけに使います。東南アジアの緑色のお菓子は、大抵、このパンダンリーフで着色してあります。

 これらの材料を、ムイさんは、タイ食材店が多くある九龍城(カオルーンシティ)で購入したそうですが、大きめの街市(市場)の中には、大抵、東南アジア食材店が入っているので、そこでも入手可能です。

 おもちの回りに付けたココナッツフレークは、好みで(あるいはフレークが足りなくなったら)、白ゴマに代えることもできます。以前、ムイさんが作ってきてくれた大福もゴマがまぶしてあり、これはこれで、香ばしくて、とてもおいしかったことを覚えています。


材料(約50個分):

ココナッツフレーク 220g(生ココナッツ約1個分)
パームシュガー 400g
水 20cc
糯米粉(ノーマイファン/もち米の粉) 600g
水 450cc
パンダンリーフ 3本
塩 ひとつまみ
水 適量

 

作り方:

1.ココナッツフレークは、3/4量と1/4量に分けておく。
2.フライパンにパームシュガーと水20ccを入れて中火にかけ、パームシュガーが溶けたら、ココナッツフレーク3/4量の方を加えてよく混ぜながら火を通し、水分が飛んで、しっとりとまとまってきたら、火から下ろす。
3.ラップを使って、マスカット大(約10g)に丸める。
4.ボウルに、糯米粉を入れ、水450ccを少しずつ加えながら、耳たぶの柔らかさになるまでしっかりこねる。
5.3を芯にして、こねた糯米粉で包む。
6.大鍋にたっぷりの水とパンダンリーフを入れ、沸騰したら、5の団子を入れて、ゆでる。
7.ココナッツフレーク1/4量に塩を加え、よく混ぜておく。ゆで上がった6の団子にまぶして、できあがり。

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