豆腐花の「黒白」

 

 大埔(タイポ)に住み始めて、間もなく1年になろうとしています。この土地の地理も、ようやくわかってきました。

 大埔で最も賑やかな場所は、「大埔中心」と呼ばれる、階下が大型ショッピングセンターになっている高層マンションが連なる一帯で、日本人には便利なジャスコもここに入っています。その「大埔中心」の周囲にもたくさんのマンションが林立し、階下は全て店舗なので、買い物にはとても便利。香港在住の方ならイメージできるかと思いますが、「ミニ黄埔花園」という印象です。

 この一帯は、1970年代に海を埋め立てて作られた住宅地で、古くからある大埔の町というのは、現在、鉄路博物館になっている旧大埔墟駅の辺り。この近くに、「大埔墟四里(広福里、大明里、大栄里、大光里)」という、ごく短い小径が井げた状に交わっている場所があるのですが、ここにも小さな店が並んでいます。以前、ご紹介した、華輝餐庁蛇王海陳漢記もこのエリアにあります。

 実をいうと、賑やかで現代的な「大埔中心」よりも、この古い大埔エリアの方に、おいしいものが集まっている、と私は思っているのです。

 今日、ご紹介する豆腐花の店(店名がありません)も、大明里にあります。大光里の方にも、もう1軒、豆腐花の店があり、そちらは大変な人気で、いつも行列ができているのですが、私がひいきにしているのは、やや地味な存在のこちらの方。なぜかというと、豆腐花の上に、芝麻糊(ゴマしるこ)をかけた「黒白」があるからです。

 他にも、紅豆沙(あずきのおしるこ)をかけた「紅白」、緑豆沙(緑豆のおしるこ)をかけた「緑白」もありますが、豆腐と相性が一番いいのはゴマではないでしょうか。香ばしい芝麻糊がたっぷりかかった豆腐花をまず味わい、芝麻糊が無くなってしまったら、セルフサービスの姜汁(しょうが汁が入ったシロップ)をたっぷりかけて、今度は、しょうが味の豆腐花を堪能するのが、私の食べ方です。1杯で2度おいしいなんて、ス・テ・キ。

 この店はスタンド形式で、基本的には立ち食いです(プラスチックの椅子が申し訳程度においてありますが)。暑い時は、冷たいのをつるつるっと食べて、寒い時は、温かいのをフーフーしながら食べて、さっと立ち去る、というのが、粋な食べ方。去年までは、ワンコイン(5ドル)だったのも魅力的でした。

 この「大埔墟四里」には、まだまだおいしいお店があります。少しずつ、紹介していこうと思っていますので、サイクリングやハイキングで大埔にお立ち寄りの際は、ぜひ、どうぞ。


黒白(6ドル)

豆腐花 大埔大明里

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