国際咖哩館の「黒チキンカレー」

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 将来、香港を離れるときが来たら、どの食べ物を一番恋しく思い出すか、という質問をされたら、私も夫も間違いなく挙げるのが、この国際咖哩館のカレーです。

 香港には、インド風、インドネシア風、パキスタン風、タイ風、そして日本風など、さまざまなカレーがありますが、そのどれにも当てはまらないのが、ここのカレー。

 お店のご主人に話をうかがったところ、この店のメニューを考案した初代シェフは、かつてマカオ総督のお抱え料理人だったのだとか。そこで世界各国の料理をヒントにオリジナルのカレーソースを生み出したのだそうです。

 「だから、世界広しといえども、ここでしか食べられない味だよ」と、ご主人。

 この「黒チキンカレー」は、14年前に、香港人の友人に薦められて以来、うちの夫が、ひたすら食べ続けているお気に入りメニューです。

 このカレーのすごいところは、一体、ソースに何が入っているのか、全然わからないところ。
 この14年間、舌に自信のある友人知人を数えきれないほどつれて来て、このカレーを食べてもらいましたが、誰ひとり、ソースに使われている材料を当てた人はいませんでした。もちろん、私もいまだにわかりません。
 一度だけ、ソースの中に、陳皮(干したみかんの皮)の切れ端を見つけたことがあるのですが、後は、謎です。

 ご主人が少しだけヒントをくれました。

 「何種類もの漢方生薬を14日間かけて『熟成』させて作っているから、このカレーは胃腸にいいんだよ」、と。
 ソースが真っ黒で、少し焦げ臭いのは、「熟成」と関係あるのかもしれません(ちなみに、漢方薬臭さは、全くないです)。

 もうひとつのヒントは、ある時、少し早めの時間に行ったら、出てきた「黒チキン」のソースが、いつもより薄め。
 「あれ、レシピが変わったの?」と給仕のおじさんに尋ねたら、
 「変わってないよ。時間が早いから、まだ『牛乳』が煮詰まっていないんだよ」という答え。

 牛乳も入っていたのですか…。

 謎は深まる一方です。


黒咖哩鶏(ライス又はチャパティが付いて75ドル)

国際咖哩館 湾仔大王東街26-30號地下


檢視較大的地圖

2 thoughts on “国際咖哩館の「黒チキンカレー」

  1. ふうう on

    はじめまして。早速食べてきました。私は黒チキンカレー、妻は白牛カレー。
    黒カレーは初めての味でしたが、香ばしい香りがして、とても美味しかったです。いったい何が入っているんだろう。妻はコーヒーが入っているのでは、と言っています。
    量はチキンもルーもライス(チャパティーと選べる)もたっぷりで、私たちに2つのカレーは多すぎるかも。次に行くときはカレーを一つと、単品料理をとってシェアするのがいいかもしれません。

  2. Noriko on

    ふうう様

    コメントをありがとうございます。
    ただ今、日本におりまして、お返事が遅くなりました。申し訳ありません。

    黒カレーにコーヒー。

    実は、私もそう思って、店のご主人に確認したことがあります。そうしたら、
    「コーヒー!? そんなわけないだろう。あっはっは〜」
    と笑われてしまいました…。
    というわけで、残念ながらコーヒーは入っていないようです。あの、ちょっと焙煎したような香ばしい香りは、確かにコーヒーっぽいのですが。

    書いているうちに、黒チキンカレーが食べたくなってきました。香港に戻ったら、さっそく食べに行きます。また、新しい味にチャレンジされましたら、ぜひ、ご感想をお聞かせ下さい。

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