しいたけと鶏肉入りオートミール

Categories 香港味探検
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 以前、香港の公立病院に入院した時のこと。

 朝食は毎日鶏ひき肉入りのお粥だったのですが、看護師さんが「お粥が嫌なら、オートミールがあるわよ」と声をかけてくれました。しかも、塩味か甘い味を選べるとのこと。実は私にとって、これが初のオートミール体験。好奇心もあり、甘いオートミールを頼んでみました。

 結論から言うと、全然おいしくなかったです。ぼんやりと甘いだけで、これなら鶏のダシが効いているお粥の方がまだまし、と思いました。

 それきり縁がなかったのですが、最近、夫が体調を崩し、人からオートミールを薦められたので、再びオートミールとのつき合いが始まりました。

 香港では、オートミールはごく一般的な朝食で、うちの近所の茶餐庁の朝食メニューにもあります。牛肉が入った塩味のものと、コンデンスミルクかパンケーキシロップをかけた甘いもので、個人的にはコンデンスミルク入りが一番おいしく感じました。

 オートミールは、燕麦(えんばく)あるいはオート麦と呼ばれる麦を加工したもので、欧米では昔から、水や牛乳と一緒に粥状に煮て食べます。ミネラルやタンパク質、食物繊維に富み、コレステロール値を下げ、心臓病の予防にもよい、と言われています。

 香港のスーパーに行くと、熱湯を注ぐだけで食べられるインスタントのオートミールが数多く並んでいて、肉や魚のダシが入った塩味のものや、ミルクやフルーツの風味の甘いもの、ビタミンを加えて栄養を強化したもの、粥状ではなくドリンク状になるものなど、さまざまな味、形状の製品があり、需要の多さを物語っています。さすがは旧イギリス領と感心する光景ですが、もともと朝食に粥を食べる習慣があったことも、香港でオートミールが普及した理由の1つなのかもしれません。

 インスタントの他に、「ロールドタイプ」という押し麦状にしたものもあり、こちらは数分間煮込まなければなりませんが、インスタントよりプチプチした食感が残っていておいしいです。その他「スティールカット」という、燕麦を2、3等分にカットしただけのものがあり、一晩水に浸けるという下準備が必要で面倒ですが、「ロールド」よりさらに歯ごたえがあって、私はこれが一番好きです。ただし「スティールカット」は普通のスーパーで見かけることはめったになく、外国人向けや、大型のスーパーに行かないと手に入らないようです。

 オートミールには穀物特有のにおいがあるので、香りやダシを効かせた方が、食べやすくなります。我が家で最も好評だったのは、トマトスープにチーズやバジルと共に加えてリゾット風にしたものですが、朝食には軽めのものをと思い、今回のレシピになりました。実は和風のダシもよく合うので、おみそ汁に入れるのもお薦めです。「おじや」が好きな方なら、きっと気に入ると思います。(2008.7)

<香菇鶏肉燕麦片 しいたけと鶏肉入りオートミール>

材料(1人分):

鶏肉(1センチ角に切る) 50g
A塩 小さじ1/5
しょうが(せん切り) 1片分
酒、こしょう、かたくり粉、ごま油 少々
しいたけ(うす切り) 1個分
チキンスープストック 100cc
水 300cc
オートミール(ロールドタイプ) 1/2カップ
長ねぎ(小口切り) 少々

作り方:

1.鶏肉にAで下味をつける(前日の夜に味をつけ、冷蔵庫に入れておいてもよい)。
2.小なべにスープストックと水を入れて火にかけ、沸騰したら、鶏肉、しいたけ、オートミールを入れて、火を弱め、かき混ぜながら5分間煮る。
3.皿に移し、上に長ねぎを散らして、できあがり。

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