干しダコ入りひき肉蒸し

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 夏休み中は子供が朝から家にいて時間を持て余すので、午前中によく飲茶に行きました。

 うちの子は点心よりも、白いごはんの上に肉や中国サラミなどを乗せて蒸した「盅飯」類が好きで、中でも、細かく切った干しタコ入りの豚ひき肉を乗せた「鱆魚肉餅飯」が気に入り、「タコごはん、タコごはん」と言って、そればかり食べていました。

 香港にはイカを使った料理がたくさんありますが、タコを使った料理というのは、あまり見かけません。昔、香港人の友人に「『墨魚』って、イカ? タコ?」と聞いたら「イカに決まっているでしょ!」と呆れられたのですが、日本人なら「どっちだろう…?」と一瞬迷っても不思議ではないような…。香港人はタコにあまり馴染がないのかもしれません。というより、タコを愛する日本人の方が世界的には珍しいのでしょうね。

 ちなみに、中国語では、イカは「墨魚」「魷魚」「烏賊」、タコは「鱆魚」「八爪魚」と表記します。

 では香港ではタコをどうやって食べるのでしょうか。

 新鮮なものを薄切りにして火鍋(鍋もの)の具にしたり、イカのように炒めたりすることも稀にあるようですが、ほとんどのタコは、干しダコに加工してしまいます。イカを干したスルメは香港人も大好き。タコも干して、うま味をぎゅっと凝縮させて食べるのが好みのようです。

 香港では「マダコ」「イイダコ」「テナガダコ」の三種類が漁獲されますが、干しダコには、比較的味のいい「マダコ」が向いているのだとか。干しダコは、街市(市場)などにある乾物屋で、「鱆魚(ジョーンユー)」「鱆魚干(ジョーンユーゴン)」などの名で売られています。

 干しダコ料理で最も一般的なのが、レンコンや豚足と一緒に煮込んでスープしたもので、血を補い、肌を引き締める効果があり、また滋養があって母乳の出もよくすることから、産後の女性に最適なスープだと言われています。

 スープ以外なら、今回のように、水で柔らかく戻した後、刻んで、ひき肉に混ぜる食べ方が人気です。ごはんの上に乗せて蒸す「盅飯」スタイルにしてもよし、肉だけで一品料理にするもよし。

 この、ひき肉を平らに伸ばして蒸した「肉餅」という料理は、香港の代表的なお総菜の1つで、混ぜる具は、スルメ、魚の干物、アヒルの塩漬け卵、梅菜という漬け物、などいろいろあります。

 ひき肉は、すでにミンチ状になっているものを買ってきてもいいのですが、自分でかたまり肉を叩いて作ると歯ごたえがあって、おいしさが違います。脂身が多い方が口当たりが柔らかくなりますが、カロリーが気になるなら、梅頭肉(肩ロース)にしてもいいでしょう。

 味がついているのでこのままでも十分なのですが、黒酢をつけるとさっぱりと食べられます。我が家ではポン酢を添えたら好評でした。(2007.9)

 

<鱆魚蒸肉餅 干しダコ入りひき肉蒸し>

材料(4人前):

干しダコ 50g
豚バラ肉かたまり(皮付き) 350g
A塩 小さじ1/2
 しょうゆ 小さじ1
 水 大さじ1
 紹興酒 小さじ1
 砂糖 小さじ1
 かたくり粉 大さじ1
 サラダ油 大さじ1
 ごま油 小さじ1
長ねぎ(小口切り) 少々

 

作り方:

1.干しダコはよく水洗いしてから、たっぷりの水に浸し(2,30分)、柔らかくなったら、細かいみじん切りにする。
2.豚バラ肉のかたまりを、細かくなるまで包丁でよく叩く。
3.ボウルにバラ肉と干しダコを入れ、よく混ぜながらAを順番に加えていく。
4.平皿に3の肉を薄く伸ばし、蒸気の上がった蒸し器で、5分間蒸す。
5.火から下ろし、上に長ねぎを散らして、できあがり。

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