柑桔酒

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 バリ!バリ!バリ!バリ! という爆竹の音で、年初一(旧正月の元旦、今年は2月14日)の朝、目覚めました。

 続いて、派手なシンバルの音と共に、ライオンダンスの賑やかな音が。

 我が家は、香港の郊外・新界(ニューテリトリー)の、「村屋」(ビレッジハウス)と呼ばれる一戸建てが並ぶ住宅地にあります。ライオンダンス御一行の音の強弱から察するに、一軒一軒を回っているらしく、そのうちグワングワンとものすごい音が下から響いて来ました。どうやら我が家の門の前まで来たようで、夫と子供はライオンに渡す利是(お年玉)をつかんで、飛び出して行きました。

 この一帯を管理している村長さんが、毎年ライオンダンスを招いているのだそうです。香港では違法のはずの爆竹も、新界地区では「お目こぼし」されているようで、伝統的な香港の旧正月の雰囲気を味わうことができました。

 そして2月28日。

 晩ご飯を食べていたら、突然、バリ!バリ!バリ! グワーン!グワーン! と爆竹とシンバルの音がしたのでびっくり。

 今日は年初十五、どうやら、「正月はこれで、オシマイッ!」という合図だったようです。賑やかに始まり、賑やかに締める、これが香港の正月、と知りました。

 翌日、階下に住む大家のおばあちゃんから、「柑桔の鉢を片付けるので、実をあげるよー」と、洗面器いっぱいの柑桔の実をもらいました。柑桔というのは、正月に玄関の前に飾る柑橘の木で、柑桔の「ガムガッ」という広東語の発音が、「金吉」と同じになることから、金運をもたらす縁起のいいものとして、香港の正月の飾りには欠かせません。

 階下のお宅は、この実を塩漬けにして、咳止めの薬として愛用しているのだそうです。

 柑桔の実って、食べられるんだ…。

 毎年、正月明けに、実をたくさんつけたままの柑桔の鉢が、あちらこちらのゴミ捨て場に置かれているのを見て、もったいないなー、と思っていました。

 柑桔というのは柑橘類の総称らしく、いただいたこの実は、何なのでしょうか。日本の金柑とも違うようです。皮が薄くて、果肉は柔らかくジューシー。みかんそっくりのいい香りがします。とっても、おいしそう。

 皮をむいて、ひとつ食べてみました。

 酸っぱぁぁぁぁぁぁぁぁ~い!!!!!

 この実を塩漬けにしたら、果たしてうちの家族は食べてくれるのだろうか(しかも洗面器に山盛り…)。急に不安になり、ふと思いついて、果実酒にしてみることにしました。

 柑桔酒なんて作ったことがないので、ネットで「みかん酒」の作り方を探し、それを参考に、適当(いい加減、の意)に作ってみたのが、このレシピです。

 甘みは、冰糖(ビントン/氷砂糖)で。香港のデザートでよく使う、薄く黄色い色がついた方ではなく、日本のものと同じ、白く精製されたものを選びました。ホワイトリカーがなかったので、アルコール度数40度のウォッカで代用。柑桔の皮はむいた方がいいのかどうかもわからないので、比較のため、2種類作ってみました。

 熟成の過程を、時々、ここにアップします。

 来年の旧正月に、おいしく飲めるといいなあ。


 

 

 

材料:(3リットル用ガラス瓶 2個分)

柑桔 800g ×2
氷砂糖 300g ×2
ウォッカ 850cc ×2

 

作り方:

1.柑桔はきれいに水洗いした後、水気をよく拭き取っておく。

2.果実酒用のガラス瓶は、よく洗った後乾かしてから、少量のウォッカ(分量外)を入れ、ふたをして内側全体にまんべんなく行き渡るように振った後、ウォッカを捨てる(瓶の消毒が目的)。

3.[柑桔酒A] 柑桔のへたを取り除き、横半分に切る。竹串などを使って、大きいタネは取り除く。

4.ガラス瓶に、氷砂糖、柑桔、ウォッカの順に入れ、ふたをする。

5.[柑桔酒B] 柑桔は、3、4個残して、全て皮をむく。残りは、横半分に切り、タネを取り除いておく(皮付きの柑桔を加えるのは、香り付けのため)。

6.ガラス瓶に、氷砂糖、柑桔、ウォッカの順に入れ、ふたをする。

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