パパイヤ蒸しミルクプリン

Categories 香港味探検
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 今日ご紹介するのは、我が家がよく行く飲茶レストランで、最近出されるようになったデザート。この店はもともとココナッツに入った蒸しミルクプリンが人気なのですが、家庭で作るには大変過ぎて(ココナッツの殻を切るのが至難の業)、でもパパイヤなら…と試してみたら、いとも簡単にできてしまいました。

 香港の飲茶業界の人は常にアンテナを張っているらしく、新しい点心が登場すると、たちまちいろいろな店のメニューに載るようになります。ココナッツのプリンもあちこちで見かけるようになったので、このパパイヤのプリンも香港の定番デザートになるのでは、と予言してみるのですが、どうでしょうか。

 パパイヤと牛乳の相性がいいことは、今更言うまでもありません。この二つをミキサーにかけた「パパイヤミルク」は本来台湾の名物ですが、香港でも人気で、これを看板メニューにしている店もあります。

 この「パパイヤミルク」が女性のバストの発育を促す、というのは香港では定説になっていますが、科学的な根拠はありません。しかし、パパイヤはビタミンA、C、葉酸が豊富で身体にとてもいいのは事実です。

 その栄養価が高いことは中国でも昔から知られ、パパイヤには「延年益寿」をもたらしてくれる「萬壽果」という別名も付けられています。

 もう一つの別名が「乳瓜」で、これは、パパイヤの葉や茎、未熟な青い実を切ると切り口から白い液体が出てくることに由来しているのですが、その形状をイメージする人も多く、そこから、パパイヤは豊胸にいい、という説が生まれたたのではないでしょうか。ちなみに、この白い液体というのがパパインというタンパク質分解酵素で、消化を助ける働きがあるのですが、完熟した実ではその効果は薄いといいます。

 生食するだけでなく、パパイヤを加熱して食べるのも香港では一般的で、スープに入れて煮込んだり、甘い糖水で煮てデザートにします。

 ウリ科の野菜・果物は加熱すると、淡泊ながらも深いうま味のあるジュースを出すものが多く、パパイヤも加熱することで、独特なおいしさが生まれます。他の熱帯の果物と比べると、パパイヤは酸味が無く、香りも決して強くありませんが、加熱することで香りが引き立ち、上品な甘さのジュースが果肉から溢れ出てきます。

 このパパイヤの香りが移ったミルクプリンをまず味わって、それから周囲の果肉を崩して、プリンと混ぜながら食べてみましょう。温かく優しい甘さで、身体がほっとするおいしさです。プリンはトロトロと柔らかく仕上げた方が、パパイヤとのなじみがいいようです。熱々をいただくのが香港式ですが、冷たく冷やして食べてもおいしいかもしれません。(2008.5掲載)

 

<木瓜燉奶 パパイヤ蒸しミルクプリン>

材料(1人分):

パパイヤ 1個(約500g)
牛乳 約180cc
砂糖 大さじ1
卵白 1個分

 

作り方:

1.パパイヤを寝かせ、上部のふくらんだ部分を切り取り(蓋にするので取っておく)、スプーンを使って中の種子を掻き出しておく。
2.空いた部分に牛乳を七分目まで入れたら、牛乳を計量カップに移して計り(量によって、砂糖、卵白を加減するため)、小鍋に入れる。
3.弱火にかけ、砂糖を入れ、煮溶かす。
4.牛乳の粗熱が取れたら、卵白を加えてよく混ぜ、濾し器で濾しながらパパイヤ内に注ぎ、1で切り取った実をかぶせ、濡れ紙(キッチンペーパーなど)でぴっちりと蓋をする。
5.蒸気の上がった蒸し器に入れ、弱めの中火で約30分蒸したら、できあがり。

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