鶏肉のクリーム煮がけご飯

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 前回、エバミルク(淡奶)について書いたときに、クリーム系の料理のレシピをいろいろと調べました。香港の場合、生クリームよりもエバミルクを使うことが多いのではないか、と思ったからです。


 真っ先に浮かんだクリーム系料理というのが、この「鶏皇飯」。私が最初に「鶏皇飯」を食べたのが、老舗の洋食レストランだったので、濃厚なクリーム味が印象に残っていたのですが、考えてみたら「鶏皇飯」は、茶餐庁や学食やファストフードでも登場するお手軽でポピュラーな香港の洋食メニュー。クリームのリッチ感はずいぶん異なります。


 「鶏皇飯」は英語名を「Chiken a la king」と言います。「Chiken a la king」という西洋料理が先にあって、香港に入ってきた時に「鶏皇飯」と名付けられました。


 「a la king」というのは「マッシュルーム、ピーマン、ハムなどをクリームソースで煮たもの」だそうで、「Chiken a la king」は「鶏肉のクリーム煮」ということになります。考案したのは14世紀初頭に在位したイングランドのエドワード2世だという説がありますが、彼が美食家だったという記録はなく、これは眉つばです。ニューヨークの老舗レストランのオリジナルメニューという説もありますし、フランス料理と言う人もいればイタリア料理と言う人もいて、また北米でも家庭料理として食べられているので、どこの国の料理なのか、もはや特定するのは難しくなっています。


 香港でいつ「鶏皇飯」ができたのかも曖昧ですが、香港の洋食レストランは、19世紀中頃、イギリスの統治下になってすぐに作られ、20世紀初頭には続々とオープンしているので、その当時のメニューにあったとしたら、かなりの歴史です。欧米ではパンを添えたりパイの中に詰めていた「Chiken a la king」を「ご飯メニュー」に変えたのが、香港らしいところです。


 さて、レストランからファストフードまで幅広く食べられている「鶏皇飯」を、「家庭で簡単にできて味は茶餐庁以上」を目指して作ってみたのが今回のレシピです。


 クリームは、香港人が大好きなキャンベルのスープの缶詰めを利用しました。今回は牛乳とエバミルクですが、エバミルクは省いても構いません。逆にもっと濃厚な味がお好みなら、生クリームに代えてください。


 そして、優しい味になりすぎるクリーム煮を引き締めるのが、最後のレモン汁。シェリー酒を使うのが正式な「a la king」だそうですが、レモン汁でもいいそうです。


 今回は、普通に白いご飯を添えましたが、卵チャーハンにしたり、スパゲティに代えると、ますます香港の洋食らしくなります。(2009.6)


<鶏皇飯 ガイウォンファーン 鶏肉のクリーム煮がけご飯>


材料(4人分):

鶏胸肉(一口大のそぎ切り) 400g

塩、こしょう 少々

玉ねぎ(うす切り) 100g

マッシュルーム(うす切り) 150g

ハム(5ミリ幅のせん切り) 50g

赤、青ピーマン(1センチの角切り) 各50g

キャンベルのチキンクリームスープ缶 1缶(300g入りのもの)

牛乳 250cc

エバミルク 大さじ2

レモン汁 小さじ2

バター 10g

ご飯 4碗分


作り方:

1.鶏胸肉に塩、こしょうしておく。

2.鍋にバター半量を入れ、鶏胸肉を炒め、表面の色が変わったら取り出す。

3.鍋に残りのバターを熱し、玉ねぎとマッシュルームを炒め、しんなりしたら、ハム、ピーマン、スープ缶、牛乳、エバミルクを加えてよく混ぜながら煮る。

4.煮立ったら鶏肉を戻し、鶏肉に火が通るまで煮る。

5.レモン汁を加えてひと混ぜしたら、火を止める。皿に盛ったご飯にかけて、できあがり。


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