フルーツとゼリーの冷たいデザート

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 今回のメニューは何と名付けてよいのか困りました。この、フルーツと「ゼリー状のあれこれ」が入った冷たいデザートは、結構いろいろな店で見かけるのですが、なぜか共通する名前が無いのです。とりあえず私はこんな風に命名してみましたが、いかがでしょうか。


 「ゼリー状のあれこれ」というのは、大粒のタピオカ(大西米/ダーイサイマイ)、ナタデココ(椰果/イェーグォー)、アロエ(蘆薈/ローウィ)、バジルシード(黒珍珠/ハッジャンジュー)などなど。どれも見た目は半透明のゼリー状ですが、モチモチ、シコシコ、プルプル、クニュクニュ…と、食感がそれぞれに異なり、これらが一体となって口に入って来たときの何とも言えない噛みごたえ…。それが、このデザートの醍醐味であり、「食感フェチ」の人なら、必ずやクセになるおいしさです。


 タピオカといえば小粒のものが一般的ですが、大粒(パール大)はモッチリとした弾力が魅力です。戻すのに時間がかかるのが難点で、少なくとも1、2時間は必要です。私はゆでてから蒸らして火を通しますが(レシピ参照)、弱火でゆで続ける方法もあります。いずれにしても熱湯に入れることが肝心で、水に浸けたり、水からゆでると溶けてしまいます。


 バジルシードはその名の通り、ハーブとして有名なスイートバジルの種子です。黒ゴマをさらに小さくしたような形状で、これに水を加えると、見る見るうちに透明なゼリー状の膜が種子を包み込むように膨らんできて、かさが30倍にも増える様は、驚愕の一言。まるでカ×ルの卵…?という気もしないではありませんが、香港では「黒珍珠(黒真珠)」という美しい名称で通っています。


 噛もうとすると、クニュクニュと歯と歯の間をすり抜けてしまう不思議な食感が好まれて、産地であるタイを中心に、東南アジアではデザートの材料として親しまれています。


 日本では、デザート用というより食物繊維が豊富なダイエット食品として知られていて、通販で高値で取り引きされているようですが、香港なら、九龍城(カオルーンシティ)にたくさんあるタイの食材店で、大変安く売られています。


 ところでこのデザート、冒頭で、いろんな店にある、と書きましたが、店によっておいしさが異なります。他店とはひと味違う、と私が感心したものは、ただシロップをかけただけものではなく、甘味をつけたエバミルクとマンゴーソースで風味とコクを加えたもの。さっそく真似して作ってみました。(2009.7掲載)


<鮮果雑珠露 フルーツとゼリーの冷たいデザート>


材料(4人分):

大粒のタピオカ 60g

バジルシード 小さじ4

ナタデココ(缶詰め) 200g

アロエ(シロップ漬けのもの) 100g

Aマンゴー(一口大に切る) 300g

 水50cc

 砂糖 大さじ1

Bエバミルク(淡/タームナーイ) 100cc

 砂糖 大さじ2

好みのフルーツ(すいか、メロン、マンゴー、キウィなど) 適量


作り方:

1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したらタピオカを入れ、かきまぜながら中火で15分間ゆでたら、火を止めてふたをして30~40分蒸らす(これを2,3回繰り返す)。ほとんど透明になったらざるにあけ、冷水をかけて冷やしておく。

2.ボウルにバジルシードを入れ、水を少しずつ加えて戻す(十分膨れて、水を吸い込まなくなったところで終了)。

3.Aをミキサーに入れ、滑らかなソース状になるまで攪拌する。

4.Bは、よく混ぜておく。

5.器に、バジルシード、タピオカ、ナタデココ、アロエを入れ、Aのソースをかけたらフルーツを乗せ、さらにBをかけて、できあがり。


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